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1996-06-01 ArtNo.6260
◆WEF、<星>国際競争力をトップにランク
【シンガポール】スイス拠点のワールド・エコノミック・フォーラム(WEF)はその国際競争力指数リストのトップにシンガポールをランクした。
シンガポールは政府、金融、インフラ、司法の各項目でトップ、開放度は2位、労働市場の柔軟性は3位、科学技術は6位、経営管理は7位、市場成長性は19位だった。WEFの総合順位(49カ国)でシンガポールに続くのは、2位香港、3位ニュージーランド、4位米国、5位ルクセンブルグ、6位スイス、7位ノルウェー、8位カナダ、9位台湾、10位マレーシア、13位日本、14位タイ、20位韓国、30位インド、31位フィリピン、36位中国と、トップ6中5カ国が小国で占められている。
これ以前に発表されたやはりスイス拠点のIMD(インターナショナル・インスティテュート・フォー・マネージメント・デベロプメント)の報告では米国がトップ、シンガポールは2位、日本も4位にランクされていた。両調査機関は昨年まで共同で競争力報告書を発表していたが、調査方式に対する意見の相違から今年からそれぞれ独自のレポートを発表することになった。
国際競争力を高度経済成長を維持し得る能力と定義するWEFは、シンガポールを主要な金融・貿易センター、多国籍企業の域内ハブ、製造輸出基地として高く評価、外国直接投資の国内総生産(GDP)に占める比率は如何なる国よりも高いと指摘している。
IMDは輸入エネルギーに対する依存度の高いシンガポールのインフラを33位にランクしたが、WEFは運輸/通信/エネルギー施設の完備を評価し、トップにランクしている。WEFはまたニュージーランドの構造改革、政策転換を高く評価、今後多くの国が同国を改革の手本にするものと予想している。(ST,BT,LZ:5/30)
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