1996-05-30 ArtNo.6259
◆<比>ナショナル・スチール、民営化後435%増益達成
【マニラ】マレーシア企業ウィンティック・ホールディングズにより55%の権益が買収されたフィリピン最大の鉄鋼会社ナショナル・スチール・コープ(NSC)は民営化後の初年度に前年を435%上回る5億8900万ペソ(M$5890万)の税引後利益を計上した。
証券取引委員会(SEC)の資料によれば、営業額は8.8%増の130億ペソ(M$13億)で、NSCは増益の主因をコスト・カットの奏功としている。営業支出の伸びはこれ以前の10-12%から4.2%に鈍化した。NSCは新株7億5000万株の発行により75億ペソを調達する計画で、SECは同計画を承認した。この内45億1000万ペソはウィンティックが、残りはそのフィリピン子会社ウィンスチールが引き受ける。NSCの45%のシェアを握るナショナル・デベロプメント・カンパニーは民営化の主旨に基づき新株引き受け権を放棄すると言う。(STAR:5/29)
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