1996-05-30 ArtNo.6252
◆<馬>BASA調印、国産軽飛行機の米国市場進出に突破口
【クアラルンプル】マレーシアと米国は28日相互航空安全協定(BASA)に調印、マレーシアの国産軽飛行機の米国市場進出に突破口が開かれた。
リン・リョンシク運輸相が28日に催されたBASA調印式後語ったところによると、米国連邦航空局(FAA)は目下SMEアビエーションSdn Bhd製2人乗り訓練機MD3-160のタイプ・アプルーバルに関わる最終段階の技術審査を進めており、10月には認可が下りる見通しだ。同認可はSME製造の4人乗り以下の単発軽飛行機にまで拡大適応される。FAAはまたサイム・エアクラフト・タイヤCo製の航空機用タイヤに対する認可手続きも進めており、テクニカル・スタンダード・オーダー(TSO)アプルーバルはタイヤばかりでなく、ホイール、ブレーキ、シート、救命ボート、スライド、コンテナ等の航空機用機材にまで拡張されるものと見られる。BASAはFAA-TSOマーク付き航空機や航空機部品を米国市場に輸出することを可能にし、同時に米国FAAの証明を認める日本や欧州市場への進出も容易にする。SMEは既にインドネシアから20機、マレーシア空軍から20機の注文を受けていると言う。(MBT,STAR:5/29)
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