1996-05-30 ArtNo.6251
◆<馬>3月の貿易収支M$5億黒字回復
【クアラルンプル】マレーシアの3月の貿易収支は輸出が昨年同期の139億5000万Mドルから182億Mドルに30.4%の急増を見た反面、輸入が15.5%増の176億7000万Mドルにとどまったため、5億1910万Mドルの黒字を回復した。
統計局が28日発表したところによれば、昨年同月と前月の貿易収支は各14億Mドルと7億3610万Mドルの赤字を記録しており、昨年12月の6億5530万Mドルの黒字以来、3カ月振りのこと。第1四半期の貿易収支は輸出が昨年同期比16.4%増の473億Mドル、輸入は同14.9%増の487億Mドルで、依然14億Mドルの赤字だが、昨年同期の赤字17億Mドルを20.6%下回ている。第1四半期の主要輸出品を見ると、熱電子管が43.6%増の9億2000万Mドル、パーム油が16.9%減の21億Mドルとなっている。同期の主要な輸入品は運輸機器で298億Mドルと、前四半期を18.3%上回った。主要貿易相手国には日本(M$186億)、米国(M$183億)、シンガポール(M$157億)が上げられ、シンガポールとの貿易収支は34億Mドルの黒字、日本とのそれは53億Mドルの赤字となっている。
アナリストらは3月の収支が黒字を記録した原因として一部の品目の輸出が祝祭日が続いた2月から3月に繰り延べられたこと、航空機等の大型品目の輸入が少なかったこと等を指摘、貿易動向が黒字基調に変わったと判断するのは時期尚早だが、長期的には徐々に黒字に転換すると見ている。(NST,MBT,ST,BT,LZ:5/29)
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