1996-05-30 ArtNo.6248
◆<星>シーゲート会長、国営企業のHDD事業進出に懸念表明
【シンガポール】ディスク・ドライブ(HDD)メーカー、シーゲート・テクノロジーズのアル・シュガート会長は、国営企業シンガポール・テクノロジーによるマイクロポリスのHDD業務買収は業界に不健全な競争をもたらし、シーゲートのシンガポールにおける将来の投資にも影響を及ぼすとの考えを語った。
このほどシンガポールを訪れたシュガート会長は、ST紙のインタビューに応じ、「シンガポール・テクノロジーズのホー・チン重役(MD)は経済開発局(EDB)の副会長でもあり、競争はいいことだが、国との競争はフェアではない」と語った。シーゲートは1万8000人を雇用、シンガポール航空(SIA)に次ぐ国内第2の民間雇用主でもある。2カ月前に開催された1996年アジア・コンピュータ・ストーリッジ会議でも、マクスターのステガー・アジア担当社長が、競争相手であることを知りながらEDBに自社の計画を打ち明けるのは難しいと語っていた。EDBはこうした懸念に対して、企業情報の機密保持を約束している。(ST:5/29)
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