1996-05-30 ArtNo.6247
◆<星>STエアロ、米国メンテナンス・ビジネス拡張
【シンガポール】シンガポール・テクノロジーズ・エアロスペース(STエアロ)は、その米国における商用機のメンテナンス・サービス業務を軍用機にまで拡大することを計画している。
STエアロは米国アラバマ州に子会社STモービル・エアロスペース・エンジニアリング(MAE)を設け、商用機の補修サービスを提供している。STエアロの年次報告書によれば、昨年は、ノースウェスト航空からマクドネル・ダグラスDC-9航空機7機のアップグレード、フェデラル・エクスプレスからボーイング727-200旅客機5機の貨物機への改造契約を獲得、これらを含め狭胴/広胴型航空機248機の補修を完了した。過去5年間の通算では818機の補修/改装工事を完成させている。MAEは今年年央には米国連邦航空局から公認航空機改装センターの認定を受ける予定で、これによりMAEのサードパーティー航空機補修/改装市場におけるプレゼンスは一層強化される。米国航空業界は補修・支援サービスをサードパーティーに委ね、中核ビジネスに力を集中する戦略を採用しつつあり、MAEの市場は今後益々拡大する見通しだ。こうした中でSTエアロ・スポークスマンはST紙に対し、米国軍用機補修市場への進出を検討している事実を明らかにした。しかしなお初歩的な段階に有り、詳細は明らかにできないと言う。(ST:5/29)
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