1996-05-28 ArtNo.6219
◆<馬>アジアスター、世界的スケールの資源/環境/情報企業に
【クアラルンプル】アジアスター・インフラストラクチャー・デベロプメント・グループはエネルギー/環境/情報技術(IT)領域でマレーシアが世界をリードすることを可能にする国際的なネットワークの構築を目指している。
アジアスターのラヒム・バカル会長によると、アジアスターは世界的なプレーヤーとなることを目指し、エネルギー、環境、ITに力を集中している。例えば新鉱区を見出すのが困難な石油/ガス領域においてアジア企業が世界的プレーヤーとなることは不可能である。このためアジアスターは次代の化石資源とされる炭層メタン(CBM)に照準を合わせている。アジアスターはアジアはもとより、豪州、欧州、南アメリカにおけるCBMの探査/開発を進め、アジア初のエネルギー・メジャーとなることを標榜している。目下手掛けている6プロジェクトのガス埋蔵量は21兆立方フィートと見積もられ、潜在価値は420億米ドルにのぼる。アジアスターの戦略は石油化学や化学肥料業界に低コストな原料を提供、マレーシアを東南アジアの石油化学センターとするのに役立つ。CBMや有る種の技術に関わる国際情報網へのアクセスで成果を上げるアジアスターは、アジアスター・インフォテックを設立、近くCBM関連の研究や世界のエネルギー資源に関するディレクトリーを出版する予定だ。アジアスターはまた米国の指導的な環境企業ウェストン・インターナショナルと合弁でアジアスター・ウェストン・エンバイロンメンタル・サービシズ・マレーシアを設立した。(NST,ST:5/27)
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