1996-05-28 ArtNo.6217
◆<星>独SAP、アジア・ビジネス・ソフト市場開拓に本腰
【シンガポール】クライアント・サーバー用ビジネス・アプリケーションのトップ・サープライヤー、ドイツのSAPは、アジア市場の開拓に本腰を入れている。
シンガポールに本部を設けるSAPアジアのロキア・アハメド市場担当取締役によると、今年はジャカルタ、台湾、上海にオフィスを開設、アジアにおけるスタッフも今年3月の269人から来年半ばまでに500人に増強する。同社のオーストラリア/日本を含むアジア売上は昨年の2億3100万マルク(S$2.11億)から今年は140%の成長が見込まれている。同社の営業額に占めるアジア売上のシェアは1994年の5.3%から昨年の11%に拡大した。89-94年の間、同社は専らアジア以外に設けられた多国籍企業の本部をターゲットとしてきたが、地場アジア企業の潜在性に注目、アジア戦略の大転換を図った。昨年からアジア市場のユニークな需要に応える商品とコンサルタント・サービスの提供も開始した。世界のクライアント・サーバー・ビジネス・アプリケーション市場の35%のシェアを握るSAPの営業額の70%はR/3クライアント・サーバー・システムで占められている。アジアにおけるR/3ユーザーの数は92年12月の4000社から95年12月の40万社に拡大、目下同社はマイクロソフト社とR/3をインターネットに乗せる研究を進めている。昨年同社は研究開発に19億米ドルを投じたと言う。(BT:5/27)
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