1996-05-28 ArtNo.6216
◆<星>農業科学のザグロ、S$1000万公募調達目指す
【シンガポール】農業科学グループのZagroアジアPte Ltdは、セスダック登録を目指し、向こう数週間に3000万~4000万株を公開、1000万Sドル以上を調達する計画だ。
ザグロの55%のシェアを握るポー・ベンスィー重役(CEO)によると、スイスの化学品会社Zuellingが残りの45%のシェアを握っている。シンガポールの他、マレーシア、フィリピンに子会社及び系列会社6社を有する同社は動物関連製品の顧客450社と農業関連製品の顧客650社を擁し、これらの大部分が常連顧客である。製品の30-50%はマレーシア市場に向けられ、インドネシア、フィリピン、スリランカ及び中国(香港経由)にも輸出されている。営業額の65%はシンガポールを除くASEAN市場における売上で占められている。主要顧客にはゴールド・コイン、カーギル、サイム・ダービー、ケンタキー・フライド・チキン、サンミゲル、レパブリック・フラワー・ミル、ゴールデン・ホープ、ドール、デルモンテが含めれる。同社は過去15年間に10カ国以上で200品目の商品を登録しており、このことが強味の1つとなっている。この種の登録には6カ月から3年を要する。また20年以上の経験を有するマネージメント・チームには大きな裁量権が与えられ、階層制を敷く多国籍企業に比べ柔軟な対応を可能にしている。同社の営業額は91年の2850万Sドルから95年の5500万Sドルに倍増、税引き前利益は180万Sドルから690万Sドルに、3倍以上に拡大した。公募調達した資金は主に中国市場の開拓に充当すると言う。公募幹事はDBSバンクが務める見通しだ。(ST,BT:5/27)
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