1996-05-27 ArtNo.6210
◆<馬>中央銀行、法定準備率1%ポイント引き上げ
【クアラルンプル】マレーシア中央銀行は24日、6月1日より商業銀行/金融会社/マーチャント・バンクの法定準備率(SRR)を現在の12.5%から13.5%に1%ポイント引き上げると発表した。
中央銀行はその声明の中で、SRRの引き上げは信用の拡大と通貨供給量の膨張、そしてインフレ圧力を抑制する中央銀行の持続的努力の一環であるとしている。4月のインフレ率は3.6%と、3月の3.2%を上回った。4月には広義の通貨供給量M3は27%の成長を見、昨年12月の22.2%から加速した。また貸付の伸びは30.1%と、3月の29%を更に上回った。アナリストは中央銀行はM3の伸びを20%以下のレベルに抑制することを望んでいるものと見ている。無利子準備金の預入れ率の引き上げを金融機関に求めることは、中央銀行にとっては最も安上がりで、また効果的なインフレ抑制策とされるが、インフレの原因には手を付けぬことから、非効率な行政手段と批判するエコノミストも存在する。ともあれアナリストは、SSRの引き上げで銀行界の基準貸出金利(BLR)は25ベイシスポイント・アップし、9.15%前後に達するが、二桁をマークせぬ限り、業界にそれほど大きな打撃は与えないと予想している。(NST,MBT,STAR,ST,BT
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