1995-01-09 ArtNo.62
◆<星>首相、インドの改革・開放政策堅持に期待
【カルカッタ】ゴー・チョクトン首相は6日インドに対して経済競争力の原動力として改革政策を堅持するとともに、世界経済との連携を維持し、且つ教育・社会投資を充実させるようアドバイスした。
この日、インド産業連盟(CII)100周年記念ビジネス会議の閉幕演説を行ったゴー首相によれば、仮にインド経済の成長率が今後5%にとどまるなら、向こう10年間に十分な就業機会を創出することはできず、農村住民の所得拡大や長期的な社会開発も行うことができない。しかしインドには高等教育を受けた専門職や優秀な管理者層、経済規模を備えた証券取引システム、広大な市場、英語教育の普及等、多くの有利な基礎条件が備わっている。経済改革措置を導入して以来、中国やインドネシアは毎年平均各9%と7%の成長を実現しており、インドも恵まれた基礎条件の上に経済自由化措置を導入すれば年率7%の成長達成は決して困難でない。また同成長率を維持できれば、2010年にはインドの経済規模は英国とドイツの総和を上回り、都市の生活水準は新興工業国のそれに匹敵するはずである。今日インドの輸入税は40%にのぼるが、10%の輸入税を課すインドネシアに対する93年の外人投資はインドの7倍に達した。競争は新興工業国の成長の原動力で、インドがもし競争を受け入れ、より効率的な生産管理方式を導入、労働者の訓練も怠らないなら同様な成長を実現できるはずである。こうした改革には短期的な苦痛は免れないが、それは長期的な繁栄を築く代償として甘受せねばならないと言う。この日の講演にちなみ毎年1月6日をシンガポール・デーとすることを決めたCIIの決定を受けて、首相は同記念日が両国ビジネスマンの協力拡大に役立つよう期待すると語った。(ST,BT,LZ:1/7)
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