1996-05-25 ArtNo.6196
◆<印尼>アナリスト、ルクマナ女史の政治的影響力拡大に注目
【ジャカルタ】インドネシア政府は23日、ティエン夫人の死去後、空席となったファースト・レディーのポストを当面補填する計画のないことを明らかにした。
ムルディオノ国務相は記者会見の席上、スハルト大統領の3人の令嬢の1人が大統領に従って公式の場に出席することを否定するものではないが、その際は大統領令嬢の身分で介添えを務めると説明した。 ティエン夫人の死去後、誰がファースト・レディーのポストを補填するかが注目され、スハルト大統領の47歳の長女シティ・ハルディヤンティ・ルクマナ女史が同ポストを代行し、その影響力を一層強化するとの見方が伝えられている。PTチトラ・グループを率いるビジネス・ウーマンのルクマナ女史は、既に与党ゴルカルの総裁、インドネシア赤十字会長、インドネシア・ポルトガル友好協会会長を兼ね、1998年の大統領選挙に向け副大統領候補の呼び声も高い。しかしインドネシア大学のサムスディン講師は、既に強固な政治基盤を築いたルクマナ女史がファースト・レディー役を務めることは、政治的逆効果を生じさせる恐れが有ると指摘している。(LZ:5/24)
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