1996-05-24 ArtNo.6181
◆<印尼>アナリスト、製紙会社の利益予想を下方修正
【ジャカルタ】アナリストらは世界的な市況軟化と予想される設備能力の過剰からインドネシアの紙・パルプ製造会社の利益見通しを下方修正している。
投資家らのPTインダ・キアット、インティ・インドレーヨン、チウィ・キミア等の銘柄に対する熱も向こう数カ月間に冷却化する見通しだ。インドネシアの製紙会社は昨年14億5000万米ドルの輸出収入を稼いだが、今年初以来の国際価格の下落で、赤信号が点滅していた。業界のベンチマークとされる漂白ソフト・クラフト(BSK)のトン当たり価格は昨年12月の900米ドルから520米ドルに急降下、その他のカテゴリーでも大幅な値下がりが生じている。インドネシア製紙業界がその年間製造能力を現在の202万トンから2000年に向け750万トンにアップする野心的な設備拡張計画に乗り出した時だけに値下がりの影響は大きい。しかし第2四半期に入って市況に改善が見られたことから、業界は依然楽観的だが、BZW証券アナリストは顕著な市況回復は期待できず、市況のサイクルは短くなっていると指摘する。(BT:5/23)
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