1996-05-24 ArtNo.6178
◆<馬>自動車/空調部品のサンチリン、インド・中国に進出計画
【クアラルンプル】クアラルンプル証取(KLSE)二部上場を目指すサンチリン・インダストリーズ(M)Bhdはインド、中国に現地合弁の製造拠点を設けることを検討している。
サンチリンの上場目論見書によれば、インドと中国を海外製造拠点とする理由は、国内市場の大きさと同社が製造を計画する商品に対する輸入規制や地元部品使用政策に関係している。サンチリンはメタル・フィッティング、リキッド・パイピング、両サイドにメタル・フィッティングが施されたホース・アセンブリー、自動車エアコン用リキッド・パイピング及びフィッティング部品の製造を手掛け、また非自動車用エアコン部品をシンガポールのトキコやマレーシアのカヤバに納入している。同社は過去8年間、製品の80%をシンガポール、タイ、インドネシアを含む東南アジアやオーストラリア、中国、インド、西アジア、南アフリカに輸出、営業額は年率30%の成長を遂げいる。同社はパワー・ステアリング・カップリング、関係ホース・アセンブリー等、他の自動車部品の製造ライセンスを有するが、目下のところ製造施設は専ら自動車エアコン部品の製造に使用されている。授権資本2000万Mドル、払込資本1800万Mドルの同社は額面1Mドルの譲渡株727万2000株と新株150万株を、それぞれ3Mドルで公開するとともに、株主割当400万株を予定している。今年12月末締め年度に801万3000Mドルの税引き前利益を予想しており、1株益は44.3セント、株価収益率は6.8倍となる。(MBT:5/23)
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