1996-05-23 ArtNo.6167
◆<印尼>上場不動産会社、サテリンドの21%権益買収目指す
【シンガポール】地場上場不動産会社のジャカルタ・インターナショナル・ホテル・デベロプメント(JIHD)は9220億ルピアで電話会社サテリンドの21.38%の権益買収を図っている。
JIHDのブディマン・アフェンディ取締役によると、改装中の同社旗艦ホテル・ボルブドールは96-97年初の間はグループの収益に貢献する見込みが無く、ジャカルタ中央市街地スディルマン区(45ha)に開発中のホテル/オフィス/住宅複合プロジェクトからの収入も周期的の変動の激しい不動産市況に依存している。こうしたことからサテリンド権益買収は安定した収入源の確保につながり、また買収価格は中立な評価額からすれば30%のディスカウントに当たる。加えて1998年に予定されるサテリンドの公開上場に際して、大幅なキャピタル・ゲインが見込める。昨年度140億ルピアの純益を計上したサテリンドは、今年は710億ルピア、97年には1860億ルピアの純益が見込めると言う。
観測筋によると、サテリンドの主要株主のトミー・ウィナタ、スギアント・クスマ両氏はJIHDの合計28.5%の支配権益も握っていることから、今回の買収劇にはとかくの批判も生じていると言う。(BT:5/22)
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