1996-05-23 ArtNo.6161
◆<馬>プルワジャ、損失M$29.8億
【クアラルンプル】国営鉄鋼会社プルワジャ・スチールは昨年12月末時点で累積損失29億8000万Mドル、流動負債9億2600万Mドル、長期債務60億Mドルを抱え支払不能に陥っている。
アンワル副首相兼蔵相が21日の国会で明らかにしたところによれば、長期債務60億Mドルの内、外貨建て債務は21億Mドルで、後者にはMドル債務に転換された12億Mドルの円借款は含まれていない。29億8000万Mドルの損失の内訳は、営業損失6億700万Mドル、純金融コスト14億Mドル、為替差損9億1000万Mドル、その他5200万Mドルで、損失額の78%が金融コストと為替差損で占められている。監査を行ったプライス・ウォーターハウスは、財政支出、業績評価、入札システムにおける管理不在が損失の主因と指摘している。例えばマー・シュン・エンタープライズ・グループ及びコク・マーシュン/ン・キムリン両氏関連会社に発注された合計9億5700万Mドルの契約は、取締役会の承認を得る以前に着工されており、2億9600万Mドルの契約はエリック・チア重役(MD)の一存で発注されている。また1億300万Mドルの発注に関する書類は全く存在しない。アンワル副首相は「プルワジャと同グループの経営状態は、失望の一語に尽きる。同社は深刻な財政破綻の危機に直面しており、早急な救済を必要としている」と語った。(NST,MBT,STAR,ST,BT,LZ:5/22)
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