1996-05-22 ArtNo.6151
◆<印尼>Enron、ガス輸出/流通事業への進出目指す
【ジャカルタ】東カリマンタンと東ジャワにおける2つの天然ガス燃料発電所の建設を手掛けるエンロン・デベロプメント・コープはインドネシア産ガスの輸出や流通事業への参画の機会を窺っている。
ヒューストン拠点のエンロン・コープの一部門を成すエンロン・デベロプメントのレベカ・マーク会長によると、ガスの供給能力とエネルギー需要の急成長がインドネシア市場の魅力を高めていると言う。ジャワ海で発見された油田の随伴ガスはその場で焼却され、経済的見地からこうしたガスを陸上に引き上げるものはなかった。しかし1990年代に入って石油への依存軽減を目指すインドネシア政府はジャワ海の比較的小規模な天然ガス資源も発電燃料や自動車燃料として活用するよう奨励した。マーク女史によると、同社はインドネシアにおける新規プロジェクトを有せぬが、バリやジャワにおけるガス・パイプラインの敷設/経営の機会を狙っている。ジャワはその稠密な人口と高い電力需要から大きな事業潜在性を備えている。インドネシア産ガスをシンガポールに供給するプロジェクトを含むガス・パイプライン事業の他、同社は液化天然ガス事業にも関心を抱いていると言う。(BT:5/21)
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