1996-05-21 ArtNo.6131
◆<馬>アグン・プルマイ、内外TV・シアター市場開拓
【クアラルンプル】マレーシア産TV/ホーム・シアター・システム“Nikom”のロシア/ウズベキスタンへの売り込みに成功したアグン・プルマイ・インダストリーズSdn Bhdは中東/南欧/ホーム・マーケットの開拓を目指している。
クロアチアのザグレブで先月末に催されたマレーシアン・プロダクツ96エキシビションに出展したアグン・プルマイ・インダストリーズはマハティール首相の立ち合いの下、現地企業Niva Trgovinaと、Nikomシステムのクロアチアにおける組立/流通に関する覚書に調印した。同覚書の下、アグンは部品と技術を提供、Nivaはザグレブの自社工場で製造を引き受ける。アグンは当面TV2000セットを輸出する計画だが、アグンのトゥンク・ガ・プトゥラ重役(ED)によると、商談の成否は同社の融資申請がマレーシアの銀行により認められるか否かにかかっている。同社はこれまでほとんど内部資金だけで営業してきたが、今後の事業の拡張はマレーシア銀行界の金融支援とマレーシア政府の税制優待に依存している。同社は現在クラン・バリーの工場で製造したNikomブランドの電子製品を直接ディーラーに供給している。他社製品に比べ割安なNikomTVセットとホーム・シアター・システムにはサバ、パハン、ペナンからも注文が寄せられているが、金融事情からその多くを断らざるを得ない状況にある。既にクロアチア、ロシア、ウズベキスタン市場への進出を果たした同社はマレーシア国内市場に目を向けるとともに、クウェート、スロバニア、マケドニア、ドイツ、ボスニア市場の開拓の機会も探っている。
トゥンク・プトラ氏(28)は1992年に弟とともに、冬眠会社だったアングン・プルマイを貿易会社に再編、チョコレート・ウエハーやキャンディーのロシアへの輸出を開始したが、ロシアのニージヌィタギルから1000万Mドル、タシケント(ウズベキスタン)のPhoton Ltdから130万Mドルの注文を獲得したと言う。(NST:5/20)
|