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1996-05-20 ArtNo.6115
◆<馬>昨年の生産性成長率6.6%
【クアラルンプル】マレーシアの昨年の生産性成長率は一昨年の6.1%から6.6%に加速したが、1996-2000年の間に年率8%の国内総生産(GDP)成長率を実現するためには、今後も平均6%の生産性の伸びを維持する必要がある。
ラフィダ通産相が17日発表した生産性報告書によると、製造業の生産性成長率は一昨年の6.4%から7.8%に加速、雇用の伸びは7.8%から6.4%に減速した。建設業の生産性成長率は同期に4.6%から7.7%に加速、雇用の伸びは9.1%から7%に鈍化した。農業の生産性成長率は2.9%から6.9%にアップ、雇用の伸びは一昨年の-3.7%から-2.5%に推移した。鉱業の生産性の伸びは3.8%、雇用の伸びは3.4%、商業・貿易の生産性の伸びは4.5%から6.7%に加速、雇用の伸びは3.4%から2.1%に鈍化した。
国内全体の生産性の伸びに対する貢献率は製造業が50.1%、金融業が10.2%、商業・貿易が10.1%、運輸業が9.6%となっている。
一方、資本と労働力の効率的運用の指標とされる総合要素生産性(TFP)の伸び率は1991ー1995年の間は年率1.9%で、1986-1990年の間の31.6%から大幅に鈍化している。マレーシアが今後長期的にその成長率を維持するためには、資本の集約化を図ると同時に、少なくとも2%以上のTFP成長率を維持する必要が有る。国内経済の成長は雇用と生産性の伸びに依存しており、生産性の伸びは資本の集約化とTFPの成長に依存している。TFPの成長を維持するには労働者の技術水準と教育水準を引き上げ、中小企業の生産効率を高め、研究開発を強化、管理/組織の質的向上を図らねばならない。
1996年に8.5%のGDP成長率を達成するには、6.5%の生産性成長率を維持する必要がある。部門別では製造業7.2%、建設5.4%、農業6.6%、サービス(金融/商業/運輸)5.1%の生産性成長率の達成が目指されると言う。(NST,MBT:5/18)
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