1996-05-20 ArtNo.6111
◆<星>エイサー、消費用電子/通信/新市場開拓し成長維持
【シンガポール】台湾のPC(パソコン)メーカー、エイサーは年率20-30の成長を維持、2000年までに年商150億米ドルを達成することに自信を抱いている。
エイサーと経済開発局(EDB)が共催したセミナーで講演したエイサーの創設者スタン・シー会長がBT紙に語ったところによると、過去3年同社の売上は年率68%の成長を遂げたが、同社今後消費用電子製品市場や電気通信市場への進出や中国を初めとする新市場の開拓を通じて成長率を維持する。同社は依然として消費者用電子製品のマーケッティングについて学習している段階だが、今後消費用電子、電気通信、コンピューターの3部門は統合化の度合いを深めるものと見られる。同社は来月台湾で500米ドルのインターネットPCを売り出すが、新たな同社の目玉商品になるものと期待している。500米ドルのボックスは中国市場でも受け入れられるものと見られるが、中国市場においては価格が常に微妙な問題となっている。中国での売上は依然同社の57億米ドルの営業額の1%に達していないが、2000年までに5%に高めることを目指している。現地管理スタッフをどれだけ早く養成できるかがその鍵になるものと見られる。エイサーは台湾で最近他社と組んで移動体電話の経営に関する入札に参加したが、これは主に通信産業を理解することに有り、国際通信市場に進出する計画は今のところないと言う。一方、シー会長は「多くの請負製造業者が独自製品の製造に乗り出しているが、こうした動きは顧客や自社スタッフの間に摩擦を生じさせる」と指摘、そうした際は新会社を設立すべきだとアドバイスした。(BT,ST:5/18)
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