1995-02-22 ArtNo.610
◆<馬>有毒廃棄物処理場建設では政治的リスク覚悟:首相
【クアラルンプル】中央有毒廃棄物処理場の建設には住民や環境保護論者が反対しているものの、政府は政治的リスクを犯しても計画を遂行する方針である。
マハティール首相は20日に催された民間業界代表との会議の席上、マレーシア日本人商工会議所(JACTIM)の鈴木会頭から提起された質問に以上のように回答した。鈴木会頭によれば、JACTIM会員企業だけで昨年時点で2万7000トンの有毒廃棄物を抱えており、これらの企業の半数が最早工場内にこの種の廃棄物を貯蔵できないと訴えている。これに対して首相は「廃棄物処理場が建設される選挙区を失う恐れも有るが、政府はこの種の代償を支払う用意が有る」と語った。ヌグリ・スンビラン州ブキ・ナナスにおける3億Mドルの廃棄物処理場建設を請け負ったデンマーク企業3社を含むコンソーシアムは目下低利融資を求め、政府と交渉中と言う。(NST,NS,SJ,ST,BT:2/21)
|
|