SEAnews 1996-05-18 ArtNo.6099

【ペナン】ペナン州政府の投資機関ペナン開発公社(TDC)はＴＨＢアジア・コネクトSdn Bhdに率いられる民間コンソーシアムと共同で7月に、総コスト5億Ｍドルのペナンネット・プロジェクトに着手、同ネットワークは今年第3四半期には始動する見通しだ。
ペナン州のコー・ツークン首席大臣が16日明らかにしたところによれば、モクザニ・マハティール氏(首相子息)に率いられるトンカ・ホルディングズの70％子会社でインターネット関連のコンサルタント業務を手掛けるＴＨＢアジア・コネクトSdn Bhdが同プロジェクトの調整／管理／運営を引受け、恐らく最大株主となる。民間コンソーシアムにはこの他、ビナリアンSdn Bhdとパブリック・パッケージズBhdが参加、ビナリアンはバックボーンとなる光ファイバー・ケーブルの敷設を引き受ける。ペナンからスブラン・プライを経てクダ州のクリム・ハイテク・パークに至る全長159キロの光ファイバー・ケーブルは毎秒155メガ・ビットの高速送信が可能で、これは既存の電話回線(1万4400ｷﾛ･ﾋﾞｯﾄ)の1万倍に相当するが、送信速度はその後更に622メガ・ビットにアップされる。またビナリアンの国際ゲートウェイ及びグローバル・ワン(ｽﾌﾟﾘﾝﾄ･ｲﾝﾀｰﾅｼｮﾅﾙ/ﾄﾞｲﾂ･ﾃﾚｺﾑ/ﾌﾚﾝﾁ･ﾃﾚｺﾑの合弁)を通じてペナンネットは国際通信網にリンクされる。国際輸送業務を手掛けるパブリック・パッケージはペナンネットの主要なエンド・ユーザーで、ＰＤＣは州政府の各部門と民間部門のリンクアップを担当、ユニバーシティ・サインス・マレーシアも各種の訓練を引き受けると言う。(NST:5/17)