【ハノイ】経済的に立ち後れた中部ベトナムのドゥンクアットにアジア地域の石油産業基地を建設しようと言うベトナム当局の構想は、投資家に驚きをもって迎えられたが、フランスの石油会社トタールは実地調査に乗り出す構えだ。
トタールのMelchior de Matharel東南アジア代表は、同社が当該地における事業化調査を進める考えを表明するとともに、何等緩衝物もなく直接海洋に面した港湾や、油田からも消費地からも遠く離れた立地等、様々な不利な条件が存在すると指摘した。石油業界筋は石油の積み込みや陸揚げ等の運輸コストは製油会社にとっては大きな負担で、この種のコストを負担してまでドゥンクアットに工場を設ける石油会社は存在しないとコメントしている。(BT,NST:2/20)