1996-05-14 ArtNo.6039
◆<星>石油精製業界、第2四半期も依然好マージン享受
【シンガポール】シンガポールの石油精製業界は、いわゆるクリントン・ガス・タックス論争に伴う米国における強い石油製品需要にも助けられ、今年初以来比較的高い精製マージンを享受している。
米国企業筋によると1バレル当たりの精製マージンは第1四半期の1.80米ドルから第2四半期の1.50-170米ドルに多少軟化したが、予想されたほど顕著な下降は生じていない。シェル・スポークスマンによると、北半球の冬が長引いたことに加え、米国における強い自動車燃料需要がマージンの維持に役立った。モービル・スポークスマンはシンガポールの製油業界は年初からフル稼働状態が続いており、マジーンは今年半ばまで堅調を維持しそうだとしている。シンガポール・リファイニング・カンパニー幹部も、1バレル当たりの石油とディーゼル価格は26-28米ドルにアップ、燃料油価格も16Mドルで、この種の2次製品製造業者は好調な利益を享受していると語った。しかしこれら製油業界の幹部らは、日本の輸入緩和は好感されるものの、一般に夏期には北半球の需要がゆるむ上、韓国やタイの新たな製油施設が稼働することから、いずれも第2四半期後半の状況に懸念を表明している。(BT:5/13)
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