1996-05-14 ArtNo.6034
◆<星>製造/通信/建設が第1四半期の二桁成長牽引:通産省
【シンガポール】シンガポール経済は製造業/運輸・通信業/建設業の活況に牽引され、今年第1四半期に前期(昨年第4四半期)の9.1%を上回る10.7%の成長を達成した。
通産省が13日発表したところによれば、製造業はディスク・ドライブ、半導体、プリント基板、コンピュータ周辺機器等の好需要に伴う電子産業の好調から15%の成長を遂げ、前期の12%を上回った。機械、印刷出版等の主要非電子部門も好需要の恩恵を受けた。しかし塗料/薬品、石油精製業の高成長には比較の対象となる昨年同期が不振だったことも影響している。
金融・ビジネス・サービス部門も前期の7.4%を上回る8.2%の成長を見た。金融サービスは前期の4.7%から6.4%に成長を加速したが、これには証券仲買業務の好調とともに、やはり昨年同期の不振が影響している。銀行の国内貸付も健全な成長を見た。ビジネス・サービスが前期の9.3%から9.7%に成長を速めた原因にはビジネス本部(BHQ)の需要、情報技術サービス需要、優良地におけるオフィス/住宅需要の高まりが上げられる。
建設部門は前期の11%から19%に目覚ましい成長を見たが、昨年同期の不振や公共/民間住宅市場の活況がその理由として指摘できる。
運輸・通信部門は10%の成長を記録した。海運部門の成長が鈍化したものの、航空部門の成長加速や通信サービスの好調維持が、同部門の成長を支えた。
商業部門は9.2%の成長を記録、域内経済の成長鈍化から中継貿易の伸びが多少減速したものの、国内取引、レストラン、ホテル部門は旧正月とハリラヤの祝祭日に伴う消費の伸びやアジア航空展の恩恵を受けた。(MTI:5/13)
|