1996-05-13 ArtNo.6024
◆<星>デュポン・ダウ・エラストマーズ、アジア本部設置
【シンガポール】米国の総合化学企業デュポンとダウの対等出資会社デュポン・ダウ・エラストマーズは10日、シンガポールにアジア本部を設け、域内にエラストマー処理施設のチェーンを展開する方針を発表した。
アジア太平洋地区担当MDのジョン・ブレイテンステイン社長によると、シンガポールは工場建設候補地の1つで、この他複数の候補地の評価が進められている。域内には多くのクラッカーが建設されており、モノマーの調達やクラッカーに隣接した工場用地を物色することに困難はない。目下アジア太平洋地域の全ての主要国が検討の対象とされており、アジアにおける投資予算は未定だが、今年末までに詳細な計画が発表される。年産5万トン程度の中規模エチレン・エラストマー工場のコストは1億米ドルで、アジアでは日本に3工場を擁するのみだが、アジア太平洋地域における成否は同社の成功の鍵となる。アジア市場は同社の世界売上11億米ドルの15%を占めており、2001年には予想売上20億米ドルの25~30%を占める見通しだ。アジア市場は世界のエラストマー市場の20%を占めているが、活発なインフラ開発から世界平均の2~3倍の成長が見込まれると言う。(ST,BT,LZ:5/11)
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