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1995-02-21 ArtNo.602
◆<比>空港建設、目標期日実現困難も
【マニラ】ラモス大統領の督励にも関わらず、フィリピンの2つの空港建設事業が期日内に完成するのは益々困難になりつつ有る。
ラモス大統領がフィリピン華人実業家6人のコンソーシアム“AEDC(アジアズ・イマージング・ドラゴン・コーポレーション)”にクラーク元米軍基地における新空港建設と既存のニノイ・アキノ国際空港(NAIA)の第3ターミナル建設を委ねて以来既に2年を経たが、いずれも着工に至っていない。NAIA第3ターミナル建設にはBAA(ブリティッシュ・エアポート・オーソリティー)が協力の意向を表明、クラークの新空港建設に対してはタイのイタル・タイ(イタリアン・タイ・パブリック・ディベロプメント・カンパニーLtd)が請負に強い関心を見せている。後者には三井物産も8億米ドルのターミナル建設を提案しているが、イタル・タイはマニラを結ぶ鉄道網と合わせて72億米ドルの計画案を提起している。ラモス大統領はNAIA事業を先ず進めることを希望しているものの、金融界は両プロジェクトが同時に進められるようなケースを懸念しているとされる。またフィリピン・トップ官員がイタル・タイにリベートを要求したとの報道もなされ、大統領が希望する98年までに新空港をオープンするのは益々困難になりつつあると言う。(ST:2/20)
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