1996-05-10 ArtNo.5996
◆<星>蔵相、市場開放下の金融管理の重要性強調
【シンガポール】リチャード・フー蔵相は、8日催された東南アジア中央銀行総裁会議(SEACEN)の開幕演説の中で、市場の開放と自由化が進む中で外的なショックに耐え得る健全な金融管理システムを構築することが益々重要になっていると強調した。
フー蔵相は「健全な競争と多様な金融サービスは資金の効率的な運用を可能にし、国際投資家の信頼を高める」と、自由化のメリットを強調する一方、「短期資金の移動が加速すれば、金融システムを不安定にし、中央銀行の監督を困難にする」と述べ、自由化と市場開放はそれぞれの国状に応じて徐々に進められるべきだと指摘した。また同相は、域内の資金やその他の余剰資金をリサイクルし、域内の開発需要に応じる上で、国際金融機関は重要な役割を担っていると語った。(ST,BT,LZ:5/9)
|
|