SEAnews 1996-05-09 ArtNo.5977

【シンガポール】シンガポール証取(SES)上場ＷＢＬコープの系列会社ウェンズ・パリファラルズ・インターナショナル(WPI)は英国及び米国に支店や倉庫施設を開設、欧米におけるディストリビューター・チャンネンルを拡大するとともに、顧客のＰＣ(ﾊﾟｿｺﾝ)メーカーにより肌理の細かいサービスを提供する新戦略を打ち出した。
ＣＤ－ＲＯＭメーカー、ＷＰＩのテランス・リュー取締役(国際流通業務担当)によると、同社は今年3月イングランドのバージングストークに完全出資の営業・サービス支援センターを開設、今年末までには3000－5000平方フィートの倉庫施設も設ける。倉庫施設は1年後には2倍に拡張される。英国事務所は異なる言語の欧州顧客のニーズに応じ、製品のローカライズも手掛ける。同様の事務所は今年末までに米国にも設けられ、既存の代表事務所に取って替わる。英国に事務所を設けたのはＰＣメーカーが集中するアイルランドに近接しているためだが、欧州のディストリビューター企業の本部はドイツに集中している。新体制の下、ＷＰＩは相手先商標製造業者(OEM)やリテール顧客により接近できる。同社の製品の70－80％がＯＥＭ市場向けで、営業額の50％は米国売上、20％は欧州売上で占められている。ＷＰＩは3月には8倍速のマルチ・タスクＣＤ－ＲＯＭドライブを発売、年末までには10倍速マルチ・タスク・ドライブを市場に投入する。向こう5年内には証取上場も果たす計画と言う。(BT:5/8)