SEAnews 1996-05-08 ArtNo.5973

【バンコク】ナショナル・ペトロケミカル(NPC)とタイ・オレフィンの合併計画が来月発表される見通しだ。
両社の合併計画の詳細、取り分け後者の債務問題の処理は依然として詰めの段階にあるが、タイ・ペトロケミカル・インダストリーの生産開始に18カ月先行して、オレフィン製造の独占体制が形成される見通しだ。観測筋はＵＳガルフ・コースト価格プラス7％の価格体制を構築できることが、同合併計画の最大のメリットで、ＮＰＣはタイ・オレフィンに資金を注入せねばならないが、同コストを上回る魅力が存在すると指摘する。ＮＰＣは第3オレフィン・コンプレックス計画の実行を見合わせたが、タイ・オレフィンを吸収することにより、即席に製造能力を拡大できる。ＮＰＣは現在エチレンを年間40万1000トン、プロピレンを同21万2000トン製造、タイ・オレフィンの製造規模は各35万トンと19万トンで、別にミクストＣ4を10万トン製造している。(BD:5/7)