1996-05-08 ArtNo.5966
◆<星>サムチョン、国会議員オン氏を社長に指名
【シンガポール】シンガポールを拠点とする鉱業/建設会社サムチョン・インターナショナルは6日、香港証券取引所(HKSE)に対し、シンガポールの国会議員オン・チットチュン氏(47歳)を7日付けで社長兼最高経営責任者(CEO)に任命すると報告した。
一方、シンガポール証取(SES)上場の食品流通会社QAF Ltd は同日、オン氏は6月の満期後、同社との雇用契約を更新しないと発表した。サムチョンのHKSEへの報告によると、業務担当副社長兼最高操業担当責任者にはライ・セッククイ氏が再任された。また、ウィ・ホンリョン(黄鴻年)氏がスカムト・シア氏の挑戦をかわしてその指導権を保った4月30日の臨時株主総会直後に会長に任命されたアーネスト・ライ氏も続投する。最大の32%のシェアを握るスカムト氏に次ぐ27%のサムチョン株を保持するウィ氏は非業務担当重役にとどまる。
重役会の実質的な指導権を握るウィ氏はサムチョンについて、「将来性の大きい会社で、キャシュフローも良好、監督を強化し債権を回収すれば運転資本も容易に増やせる」と語り、シンガポール、タイ、マレーシアはもとより、中国、ミャンマー、インドネシアへの進出の手段としてサムチョンを利用する考えを明らかにした。(ST,BT,LZ:5/7)
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