1996-05-08 ArtNo.5964
◆<星>ベンツ、ASEAN工業協力スキームに期待
【シンガポール】メルセデス・ベンツのアジア太平洋地域担当重役(マネージメント・ボード・メンバー)ピーターK.M.フィエツェク氏は6日、ASEAN諸国が工業協力計画協定(AICO)に調印、規模の経済性が見込めることから、新たな域内プロジェクトに着手する可能性を示唆した。
フィエツェク氏は更に、2国間だけでなく工業製品の多国間流通も可能にするようAICOの枠を拡大し、欧州連合(EU)のような魅力的な統一市場を形成するよう提案した。この日チャンギにオープンしたリージョナル・パーツ・センターは、同社にとって欧州以外では初の施設で、インドネシア、韓国などの商用車生産のハブとして機能、30カ国以上にスペアパーツを供給する。インドネシアでは、操業当初の問題が既に解決、新型軽商用車MB700の組み立てが始まっている。来年からはMB700の輸出も始まる。同社は追ってベトナムでもMB700の組立合弁事業に着手する計画で、年間販売1万5000台を目指す韓国工場は最近軽商用車MB100の東南アジア向け輸出を開始したと言う。
経済開発局(EDB)は、この日メルセデス・ベンツ・アジアPte Ltdにビジネス本部ステータスを授与した。(ST,BT,LZ:5/7)
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