1996-05-06 ArtNo.5933
◆<星>ソニー、インターネット・ハブ設け新領域に挑戦
【シンガポール】ソニー・インターナショナル(S)Ltd(ソニス)は6月までに初のインターネット・ハブをシンガポールに設け、“スター・ポート”プロジェクトの試運転に乗り出すとともに、当地でコンピュータ・モニター用ブラウン管を製造することも検討している。
ソニスの角田浩一重役(MD)が3日明らかにしたところによれば、これまで同社はコンピューター市場の開拓にそれほど力を入れて来なかったが、今後は通信技術とコンピューター技術の統合やデジタル技術の導入等を通じてソニーの持ち味を活かした市場開拓を図る。例えばコンピューターとオーディオ・ビジュアル製品の結合やコロンビア/CBSの膨大なエンターテーメント・カタログの活用が図られる。
スターポート・ウェブ・サイトは当面海外在住の日本人家族を対象とするが、将来は日本人以外のユーザーにまでサービスを拡大、ビデオ・オン・デマンド等の導入も図る。同社は目下シンガポールでトリニトロン・チューブの製造を手掛けているが、コンピュータ・モニター用ラウン管の製造が決まれば、第4製造ラインが増設される。角田氏は投資額を明らかにしなかったが、第3製造ラインの増設に際しては1億2300万Sドルが投じられている。モニーター用ブラウン管の製造の可否は数カ月以内に決定されると言う。(ST,BT,LZ:5/4)
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