1996-05-04 ArtNo.5921
◆<星>民間不動産市場を引き続き外国人に開放:国家開発相
【シンガポール】リム・フンキアン国家開発相は3日の国家答弁で、政府は民間不動産市場の動向を注意深く見守っているが、性急な規制措置は政府の開放政策に対する懐疑を生じさせ、シンガポール市場に対する信頼を失わせると、外国人の民間不動産購入を規制すべきだとの提案を退けた。
同相によると住宅開発局(HDB)アパートや土地付き民間住宅、5階建て以下の低層民間アパート等、外国人は国内住宅の93%の購入を認められておらず、外国人所有の住宅は国内住宅総数の2%、民間住宅の9%に過ぎない。実際のところ住宅の値上がりは外国人バイヤーによるものではなく、国民の所得水準や貯蓄水準の上昇、低利の抵当融資の便宜、シンガポール経済の成長や政治的安定に対する信頼に基づくものと言う。(ST,BT,LZ:5/3)
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