SEAnews 1995-02-21 ArtNo.591

【シンガポール】米国のコンピュータ・ソフトウェアー会社ノベルは、向こう12カ月間にアジア市場の開拓を積極化する構えだ。
ノベル・アジアの新任ディレクター、ピーター・ウォン氏によれば、このほど最新バージョンのネットウェアー4.1及びオープン・システム・ベースのユニックスウェアー2.0を発表した同社は、域内ネットワーク・オペレーティング・システム(NOS)市場の70～90％のシェアを握っているが、引き続きＮＯＳ領域における指導的地位を維持する他、フルレーンジのソフトウェアー製品により域内顧客の需要に応える。向こう12カ月間にはマレーシア事務所を設けると同時にフィリピン、タイにおけるプレゼンスも強化する。ノベルはスイート市場では新参だが、12～18カ月以内にナンバー・ツーの座を目指す。同市場ではマイクロソフトがトップに立ち、かなり間隔をおいてロータス・ディベロプメント・コープ、ワードパーフェクト、ボーランド等が続いている。同社のパーフェクト・オフィス3.0は333Ｓドルと、同種の製品の価格を下回っている。ＢＳＡ領域ではネットウェアー製品の海賊版が出回っているが、市場筋はノベルがこれらを取り締まることはないものと見ている。4カ月前までマイクロソフト社シンガポール事務所のトップとして著作権侵犯行為の摘発に辣腕を振るってきたウォン氏は、この点に関してノベルはＢＳＡに属しており、同領域でも攻勢に転じるだろうと語った。(BT:2/20)