1996-05-03 ArtNo.5903
◆<星>Uraco、米国半導体機器部品メーカーの支配権益買収
【シンガポール】シンガポール証取(SES)上場の精密エンジニアリング会社UracoホールディングズLtdは、競争が過熱するディスク・ドライブ(HDD)産業への依存を軽減するため、半導体/医療機器業界向け部品の製造を手掛ける米国企業ロングズ・マニュファクチュアリングズ・インク(LMI)の51%権益を1750万米ドル(S$2460万)で買収する覚書を交換した。
LMIの同買収価格と過去の純益を基準とした株価収益率は8倍、買収手続き完了後、Uracoの1997年7月31日締め年度の1株益は0.6セント・アップする見通しだ。同覚書の下、Uracoは普通株2609万株を3回に分けて発行し、支払に当てる。またアジア太平洋市場向けにLMIの製品を製造する合弁会社Sincoが設立される。支払われるUraco普通株の評価額は1株94.4セントで、3.3%のプレミアム付き。最初の50%は正式契約時に、25%はその1年後に支払われる。最後の25%はLMIとSingcoの契約後2年間の合計税引き前利益が1600万米ドルに達した場合にLMIの支配権益を握るアンディー・ルオン氏に支払われる。
Uracoの1996年6月末締め半期税引き前利益は693万Sドルと、前年同期比2.4%下降したが、同社はHDD業界の競争過熱に伴う製品の値下がりが原因としている。(BT:5/1)
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