1996-05-02 ArtNo.5888
◆<星>シーメンス退場で川崎に地下鉄東北線車両納入のチャンス
【シンガポール】先週木曜陸運局(LTA)は地下鉄(MRT)東北線の電気/機械設備納入据えつけに関わる11契約の入札資格審査を募集したが、ライバル、シーメンスの退場で川崎重工業が3億4000万~4億Sドルにのぼる車両の納入契約を獲得するチャンスが高まったと見られている。
シーメンスは公益事業局(PUB)のチョイ・ホンティム元副局長(DCEO)の汚職事件に絡みトーメン、丸紅、BICCケーブルズ、ピレッリ・ケーブルズとともに昨年2月、5年間にわたり公共事業への入札を禁止された。
川崎は4年前(1992)にシーメンスが2億6000万Sドルで、MRTに対する19車両の納入契約を落札するまでは、MRTの主要な車両納入業者だった。同社はそれ以前に66車両を納入した実績を有する。今回の車両納入契約には将来15車両を別途納入するオプションもついており、もし同オプションが実行されれば、契約総額は5億5000万Sドル以上にのぼる。(BT:4/30)
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