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1996-05-02 ArtNo.5886
◆＜星＞所得格差拡大で、社会的団結力維持が課題に：首相
【シンガポール】ゴー・チョクトン首相は火曜(4/30)に発表したメーデー祝賀メッセージの中で、経済の成長に伴いトップ専門職や管理職の所得が急上昇し、一般労働者との格差が広がる見通しだが、シンガポール政府は全ての労働者のために良好な賃金の得られる就業機会を確保するよう引き続き努力すると保証した。
首相によると、この種の所得格差は決して縮めることはできない。シンガポールがその経済成長を維持するには、有能な経営者や専門職を必要としており、仮にこうした人材の所得を制限すれば、簡単に他国に移動してしまうからである。所得格差の拡大を放置すれば、社会の結合力を弱めることになるが、政府が良好な就業機会を確保することにより、この種のリスクは軽減できる。全てのシンガポーリアンが経営者や専門職になることはできないにしても、適切な教育と訓練の機会を提供することにより、ほとんどの国民が有能な技術者や熟練労働者になることはできる。こうした技術者や労働者はトップ経営者や専門職のそれには及ばないにしても、世界経済の需要に応じ良好な待遇の職に就くことができると言う。(ST,BT,LZ:5/1)
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