1996-04-30 ArtNo.5872
◆<星>政府土地セール13区画中75%がオフィス用地に
【シンガポール】政府は今年内に13区画、合計11.5haの土地を開発入札にかけるが、創出される総床面積172万平方フィートの75%がオフィス・スペースで、注目に値する小売スペースの開発用地は存在しない。
国家開発省が26日発表したところによれば、13区画中5区画はホワイト・サイトとされ、開発業者が最も適当と考える用途に開発することができる。アナリストらは中央ビジネス街(CBD)におけるオフィスの強い需要に応えたものと見ている。それによると最近のプルデンシャル・タワーにおける平方フィート当たり2200Sドルの新ベンチ・マークから見ても、CBD内におけるこの種の優良物件に対する好需要はなお持続する見通しだ。しかしながら賃貸料の上昇は減速しつつあり、今年通年の上昇率は10%以内にとどまるものと見られる。優良オフィス・ビルの平方フィート当たり賃貸料は目下10~11Sドルだが、12Sドルが心理的上限と見られ、少なからぬテナントがこの種の2桁レートでの契約更新を好まず、より安いオフィスに移転する可能性が有ると言う。
一方、フラートン・ビルの所在する3.54haの区画は唯一のホテル開発用地に指定されており、URAスポークスマンは築後68年の同ビルは取り壊さず、豪華ホテルとして改装されるとしている。しかし同開発プランで新規供給が予定されている480室の客室が全て同ビルに割り当てられるのか否かについて同スポークスマンはコメントを避けた。(ST,BT,LZ:4/27)
|