1996-04-27 ArtNo.5857
◆<星>管理職の輸出見通し、域内諸国中最も悲観的:DHL調査
【シンガポール】シンガポールを拠点とする企業の管理職は、輸出の先行きに関して域内諸国の管理職の中で最も悲観的となっている。
DHLワールドワイド・エクスプレスがギャラップ・オーガニゼーションに依頼して実施した四半期輸出見通し調査“DHLエクスポート・インジケータ”によると、シンガポールを除く各国で調査に回答した上級管理職の少なくとも半数がこの先12カ月の輸出見通しについて「よい」もしくは「非常によい」と答えているのに対して、シンガポールではわずか29%が同様の回答を行ったに過ぎず、「まずまず」もしくは「よくない」と答えた者が23%存在した。またこの先3カ月の見通しについて「よい」もしくは「非常によい」と回答した者が、ベトナムとインドでは70%以上に達したのに対して、シンガポールでは41%にとどまり、29%が「まずまず」もしくは「よくない」と答えている。
同調査は豪州、インド、インドネシア、マレーシア、ニュージーランド、シンガポール、タイ、ベトナムの8カ国で活動する地元企業(80%)および多国籍企業(20%)の上級管理職を対象に実施したもので、DHLがこの種の調査を行ったのは今回が初めてのこと。
また、シンガポールは他の7カ国の上級管理職により最もアクセスが容易な市場と評価された。アクセスが困難と評価されたのはインドと中国だった。(BT,ST:4/26)
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