1996-04-25 ArtNo.5824
◆<星>STIC、中国ハードインフラにUS$4千万追加投資
【シンガポール】シンガポール・テクノロジーズ・インダストリアル・コーポレーション(STIC)は中国における橋梁や高速道路などいわゆるハード・インフラ・プロジェクトに4000万米ドルを追加投資し、これまで工業団地の開発をメインとしてきたインフラ・ビジネスの領域をさらに拡大・深化させる計画だ。
STICは現在12.12%出資しているバミューダ登録会社キャセイ・インターナショナル・インベストメント(CII)への出資率の拡大を通じて以上の目標実現を図るが、同投資額は上場以来の最高額となる。ホテル/不動産およびインフラ開発を中核事業とするCIIは、広州市内の橋梁4本とトンネル1本、広州市に上水の73%を供給する上水処理施設4カ所、全長50キロの肇慶高速道路など広東省の既存インフラ施設の権益獲得資金として1億2000万米ドルを既に調達している。CIIは獲得したインフラ施設の経営にあたるが、新上水処理施設(1日当たり100万トン供給)の建設も計画している。この他、山東省、河北省、揚子江デルタ地帯などで発電、高速道路建設、上水処理などのプロジェクトに投資していく計画だ。CIIのアンカー投資家を務めるSTICは、CIIが手掛けるインフラ開発のターンキー請負に優先権を認められる見通しと言う。(ST,BT,LZ:4/24)
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