1996-04-24 ArtNo.5811
◆<星>アイワ、シンガポールでの研究開発強化
【シンガポール】アイワはシンガポールでの研究開発(R&D)活動を拡大するとともにアジア地域に製造施設を増設する。また、コンピュータ・ベースの家庭用オーディオ・ビジュアル・エンターテインメント・システムの生産にも乗り出す。
アイワの96年国際販売会議のためシンガポールを訪れた卯木社長が22日記者会見し語ったところによると、日本と欧米のオーディオ市場は既に飽和状態にあり、未開拓の中国、ベトナム、ミャンマー、カンボジアなどのアジア市場が今後重視される。オーディオ製品は現在、同社売上の80%を占め、依然高い収益を維持しているが、コンピュータをベースとするエンターテインメント・システムの製造等、ニッチ・マーケット開発の成否が将来を左右することになると言う。
現在、アイワの生産活動の90%が日本の外で行われており、シンガポールとマレーシアが50%を占めている。昨年3月期の売上は29億米ドルで、今年5月発表予定の今年3月期の売上は30億米ドルを超えるものとみられる。アイワ・シンガポールは昨年末、向こう4年間に9500万米ドルを投じてR&D地域センターをシンガポールに設置する計画を発表したが、同センターは日本国外では最大規模のもので、同社のR&D総生産の25%に貢献する見通しと言う。(ST,BT,LZ:4/23)
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