1996-04-24 ArtNo.5810
◆米副通商代表、<星>テレコム自由化提案に見直し要求
【シンガポール】米国のジェフリー・ラング副通商代表は22日、基礎的な通信サービスの開放に関するシンガポールの提案は満足の行くものではないとし、提案内容に改善を加えるよう求めた。
神戸における国際通信自由化会議に参加後、世界貿易機構(WTO)会議に出席するためシンガポールを訪れたラング副通商代表は、「シンガポールは国際通信市場の自由化から多くのメリットを享受できるはずである」と強調した。それによるとシンガポールは主要な金融センターだけでなく、主要な通信ハブにもなることができるが、もし通信市場の開放に関する国際協定が存在しないなら、シンガポールが通信料金を引き下げても、通信相手国は依然として高い通信料を維持しているかも知れない。こうした状況下にはシンガポールからの送信は高い料金を徴収され、逆に受信に際しては安い料金を徴収することになる。そうなれば、国際電話における貿易収支はシンガポールの赤字にならざるを得ない。したがってシンガポールは来るWTO会議において通信協議のリーダーを務めるべきで、決して唯一のことではないが、最も重要なことは、提案内容に一層の改善を加えることと言う。(ST,BT:4/23)
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