1996-04-24 ArtNo.5809
◆<星>通信自由化には延長も暫定協定もない:米副通商代表
【シンガポール】ジェフリー・ラング副通商代表は22日、世界貿易機構(WTO)の国際電気通信市場自由化協議は今月末のデッドラインまでに妥結できるとの自信を表明した。
ラング副通商代表によれば、米国、欧州連合(EU)、日本、カナダが協定に調印したことから、残りの世界も合意に達することができるはずである。既にラテン・アメリカと中央ヨーロッパからは良好な提案がなされているが、アジア諸国からは何等意思表示がなされていない。仮に4月30日までに妥結しなければ、デッドラインを延長しても妥結する見通しはなく、全ての協議は水泡に帰する。仮に一部の国が同意しないなら、必要な規模が維持できるか否かが問題となる。いずれにしても暫定的な合意といった方式は採用されないと言う。ラング副通商代表はまた今年12月の初のWTO閣僚会議では労働基準及び汚職問題が議事日程に含まれることになると語った。(ST,BT:4/23)
|