1995-01-07 ArtNo.58
◆<印尼>経済基盤形成には保護措置も採用:大統領予算演説
【ジャカルタ】スハルト大統領は5日、新年度予算演案を上程するに当たり、強固な国内経済基盤を形成するためには保護措置の採用もやむを得ないとの考えを示した。
それによるとこの種の保護措置は一時的なもので、しかも国際貿易の枠組みの中で実行されねばならない。国際貿易の枠組みにはガット(関税貿易一般協定)も含まれると言う。昨年8月石化事業会社チャンドラ・アスリが40%の関税保護を政府に求めて以来、複数の閣僚が相互に矛盾する発言を行っていた。
一方、現行年度比11.9%増の357億米ドルの新年度予算案について、ギナンジャル・カルタサスミタ国家開発計画担当国務相は保守的且つ実際的なものと形容、アフィフ財政経済工業担当調整相も紛れもない緊縮予算とコメントしている。またアナリストは経済の過熱を警戒する一方、民間部門の役割に期待する政府の姿勢が反映されていると評している。(ST,BT,LZ:1/6)
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