1996-04-23 ArtNo.5799
◆<馬>仏企業マトラ、KL拠点に域内自動化ソフト市場開拓
【クアラルンプル】今月初めに地域代表事務所をシンガポールからクアラルンプルに移したフランス企業Matra Datavisionは、アジア太平洋地域のデザイン・オートメーション・ソフトウェアー・ビジネスの開拓に本腰を入れる。
マトラ・データビジョンのビクター・ウォークナイン社長兼CEOが先週木曜記者会見し、語ったところによれば、クアラルンプル地域事務所マトラ・データビジョン・テクノロジーズSdn Bhdはマレーシア、シンガポール、インドネシア、一部インド地域の顧客にプレセールス、セールス、技術/マネージメント・サポートを提供する。同社はアジア太平洋地域にはKL以外に、香港/東京/北京/ソウル事務所を設けている。シンガポールからクアラルンプルへの事務所移転はブームに乗る域内の自動車産業ビジネス(US$20億)の開拓を本格化するためで、また18カ月前にプロトン社と結んだ戦略的提携がきっかけになった。マレーシアで販売された約100件のライセンスの50%はプロトンに対するものとなっている。同社のマレーシアにおける売上は昨年、前年の3倍に拡大したが、自動車産業関連ビジネスがその半ばを占めた。現在アジア太平洋地域は1億6000万米ドルの同社世界売上の25%を占めており、1999年には予想営業額10億米ドルの3分の1を占める見通しだ。現在日本を除くアジア太平洋地域の営業閣は4000万米ドルに達している。同社はプロトンの他、韓国のヒュンダイ・プレシジョン、インドネシアのアストラ・ダイハツ、インドのKineticと戦略提携を結んでいる。研究開発/教育機関市場の開拓も目指す同社は地元パートナーと共同でオートモーティブ・コンピテンス・センターを設置、同社製ソルーションに対するこの種の機関の理解促進を図る計画で、マレーシアについては今年末までにセンターをオープンできる見通しと言う。(コンピュータイムズ:4/22)
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