1996-04-23 ArtNo.5794
◆<星>ネットワーク会社も小ビジネス/ホーム・ユーザーに照準
【シンガポール】ネットアジア96ネットワーキング・コンファランスの出席者らによれば、シンガポーリアンのネットワーキングに対する理解度は高く、受け入れ姿勢も整っている。このためネットワーク業界がスモール・ビジネスやホーム・ユーザーを顧客とするケースも今後益々増えると言う。
ノベルのデレック・フー重役(ASEAN担当MD)は、「ネットワークの概念は既に広く受け入れられており、そのコストは過去数年間に大幅に下降した。今後の業界の課題は、益々技術が複雑化する中で、使い勝手の良い、日常業務の簡素化にも役立つようなソルーションを見出すこと」と語る。取り分けMIS(経営情報システム)部門の存在せぬ中小企業を顧客とする際はこの点が特に重要で、素人にも扱えるネットワークの構築が今後の潮流になると言う。シスコ・システムズのジョン・ヒッグス重役(GM)は、異なるプロフィールの顧客が増え、その多くがホーム・ユーザーで占められるものと予想。また多くの顧客はデータと音声を同時に扱えるようなマルチメディア機能を要求するようになると指摘した。ベイ・ネットワークスのゲイリー・キングスレイ課長(地域市場開拓担当)も異なる技術や異なるプロトコルをサポートするソルーションやアップグレード可能なネットワークが必須になると語った。例えば現在通常のLAN(ローカル・エリア・ネットワーク)技術を応用したネットワークを希望する顧客に対しても、将来ATM(エイシンコロナス・トランスファー・モード)方式にアップグレードできるよう配慮する必要があると言う。
ネットアジア主催者のチャレンジ・コミュニケーションズ・アジアによると来年の展示会議はよりセミナーに重点を置いたものにすると言う。(BT:4/22)
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