1996-04-22 ArtNo.5782
◆<馬>コマグ、ペナン/カリフォルニアにバック・エンド工場
【クアラルンプル】コンピューター・ハード・ディスク・ドライブ(HDD)用薄膜メディアのトップ・サプライヤー、コマグ・インクはカリフォルニアとペナンにそれぞれ最終工程の作業を手掛ける新工場を建設している。
コマグが19日発表したステートメントの中でスティーブンC.ジョンソン社長兼CEOが明らかにしたところによれば、両工場はそれぞれ1996年末と1997年初の稼働が予定されている。
1996年第1四半期の米国とマレーシアにおける同社の生産量は1280万ディスクと、昨年同期比10%拡大(予測値)した。ペナンにおける第6生産ラインの1月の稼働が生産拡大の主因となったが、ペナンの第7、第8(最終)生産ラインも第2四半期中に稼働する。コマグのこうした生産拡大はスケジュール通り、もしくはスケジュールに先行している。初期の生産工程を手掛けるサラワク州の工場は今月初めから量産体制に入った。
今年第1四半期の純売上は1億5280万米ドルと、昨年同期の1億510万米ドルを45%上回り、また昨年第4四半期の1億5350万米ドルとほぼ同水準を維持した。
コマグはハイエンド市場に照準を合わせているため、最近のPC(パソコン)市況の軟化の影響をそれほど受けない。同社製品は主にネットワーク・ファイル・サーバー、エンジニアリング・ワークステーション、メインフレームやミニコンピューターのディスク・アレーに使用されており、この種のコンピューターは、コンピューター出荷台数全体の4%を占めるに過ぎないが、世界のHDD需要の36%に貢献している。こうしたハイエンド・コンピューターのマルチ・プラッター・ディスク需要は依然堅調である。1996年下半期にはウィンドウズNT新バージョンの登場でハイエンドHDD需要は更に高まる見通しと言う。(MBT,STAR:4/20)
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