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1996-04-22 ArtNo.5781
◆＜星＞中台紛争は当地域の弱点を浮き彫りに：リー上級相
【シンガポール】最近の中台関係の緊張は当地域の脆弱さに対する関心を高める結果を招いた。
リー・クアンユー上級相は先週ビジネス・ウィーク・インターナショナルのインタビューに対して以上の考えを語った。それによると、もし実際に戦闘が発生したとすれば、米国の介入は避けられず、対中禁輸は当地域全体に影響を及ぼしたはずである。一つの中国政策を採るＡＳＥＡＮは中台問題を中国の内部問題と見なし、国際問題とは見ていない。中国とフィリピン間の緊張が高まったとすれば、事情は全く異なっただろう。ＡＳＥＡＮには中国と軍事的に対峙し得るような共同の軍事力は存在せず、米国のような外部勢力の介入がない限り、バランスは有り得ないと言う。
リー氏はまた中国がミサイル試射の影響を誤算したとの説を否定、「台湾の独立を許したなら如何なる中国指導者もその地位を保てない。試射は北京が同問題に関しては開戦も辞さないことを、米国、日本、そして台湾に表明したものである」と指摘した。北京が島嶼領有権問題でも同じ姿勢を採る可能性に関してリー氏は、「北京は昨年6月にブルネイにおいて国連の海洋法を遵守することを誓約している」とし、「既に海洋法を認めたなら、有る種のルールとガイドラインの制約を受けることになり、それは最早中国の国内問題ではなく、国際問題になる」と語った。(ST,BT,LZ:4/20)
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