1996-04-22 ArtNo.5778
◆<星>3月の国産非石油製品輸出12.3%アップ
【シンガポール】シンガポールの国産非石油製品輸出は昨年同月比実質12.3%上昇、第1四半期を通じた伸び率は16%となった。
貿易開発局(TDB)が19日発表したところによれば、3月の国産石油製品輸出は14.4%、再輸出は13.2%、総輸出は12.8%、それぞれ増加した。同月の輸入は14.5%拡大、往復貿易総額は374億Sドルと、13.6%の伸びを見た。第1四半期を通じた往復貿易は17.3%アップ、国産石油製品輸出は9.9%、再輸出は16.6%、輸入は19.2%、それぞれ増加した。
国産非石油製品輸出の主要マーケットを見ると、最大市場の米国向け輸出は3月に21.8%、第1四半期を通じて25%拡大、堅調を維持した。欧州連合(EU)向けは第1四半期を通じて14%と、安定した伸びを保っている。日本向けは3月も35.8%の力強い伸びを示し、10億Sドルをマークした。マレーシア向けは2月の8.4%の落ち込みから3月には4.2%のプラス成長を回復した。
主要貿易相手国の経済成長の鈍化からアナリストらは今年は国産非石油製品輸出の低成長を予想しており、上記の数字はこうした見通しとほぼ一致している。電子製品関連輸出は3月も二桁成長を遂げたが、TDBは今年下半期には半導体製品等に対する需要低下から対米輸出の成長が鈍化する可能性を指摘している。しかしHGアジアのアナリストは金融/ビジネス・サービスの第1四半期の業況は好調で、輸出成長の鈍化が国内総生産(GDP)成長にそのまま反映されるとは限らないとしている。(ST,BT,LZ:4/20)
|
|